本書は「なぜ成功者は目標を達成できたのか?」について約100ページに凝縮されて書かれています。
成功者が目標を達成できたのは才能があるからではなく、ある種の思考や行動が大きく影響を与えていたそうです。その目標を達成し成功するための思考や行動がやり抜く人の9つの習慣としてまとめられています。
本書の内容の中から特に参考になった思考や行動を3つ紹介します。
目標を達成するための思考・行動
目標を達成して成功するためには才能ではなく、ある種の思考や行動が大切であることは先程も述べました。具体的にどのような思考や行動をすれば良いのでしょうか?
本書では具体的な思考や行動が9つの習慣として約100ページにまとめられているので短時間でサクッと学ぶことができます。それぞれの習慣を紹介した章の最後にはまとめのページがあるので、そこだけを読むことでさらに短時間で学ぶこともできます。
本書の内容の中から特に参考になった、
■目標は具体的にする
■if-thenプランニング
■やめるときは一気にやめる
の3つについて紹介します。
目標は具体的に
目標を達成するためには「目標を具体的にすること」が必要です。具体的な目標はやり抜く力を与えてくれるそうです。
例えば、「やせる!」という目標を立てたとします。これは抽象的な目標です。具体的な目標にするためには「5キロやせる!」とします。「英語ができるようになる!」ではなく「TOEICで800点以上とる!」とします。
つまり、目標を達成できたのかできなかったのかを評価できるものにする必要があります。「どうやったら目標を達成したといえるのか?」を考えて目標を立てます。
「やせる!」という目標では、その目標が達成できたのか評価ができません。「5キロやせる!」であれば、体重計で体重を測り、以前の体重と比較することで目標を達成できたのか評価することができます。
次に、具体的な目標を決めたら、そのために必要な行動は何かを具体的にします。 「5キロやせる!」 という目標を「5キロやせるために水曜日と土曜日の夕食前に20分間ランニングをする」と置き換えます。
if-thenプランニング
if-thenプランニングとは「もし○○が起きたら、そのときは□□をする」と事前に決めておく方法です。if-thenプランニングをすることによって、計画を実行できる確率は2~3倍にもなるそうです。
例えば、先程のランニングの例であれば「もし雨が降った日には、代わりに家の中で筋トレを20分する」と事前に決めておきます。事前に決めておくことで週2回の運動習慣を維持することができます。事前に決めておかないと「今日は雨だからランニングはやめて、Netflixを見て過ごそう」となり運動習慣が途絶えてしまいます。
if-thenプランニングをするときのポイントは「無視や否定の形にしないこと」です。例えば「お菓子を食べたくなったら、お菓子のことを考えない」「お菓子が食べたくなっても、お菓子を食べないようにする」というようにすると誘惑に負け、お菓子を食べてしまいます。
つまり、thenには「○○をする!」と代わりの行動になるものを入れることが重要です。
目標を具体的にすることやif-thenプランニングについてはメンタリストDaiGoさんの「倒れない計画術」でも紹介されています。
やめるときは一気にやめる
何かをやめるときには、段階的にやめるよりも、一度にすっぱりとやめることが大切です。ダラダラと続けてしまうと、意志力を消費してしまうだけではなく、結果的にやめることができなくなってしまいます。
例えば、「お菓子を食べるのをやめたい」のならば、少しずつ食べる量を減らすよりも、一気に食べるのをやめる方が効果的です。「今日は食べる量を減らそう」と思っても、一度お菓子を食べ始めてしまえば食べるのが止まらなってしまいます。
つまり、悪いクセ・思考・行動は「減らす」のではなく「やめる・なくす」ことが重要になります。
if-thenプランニングを使って「お菓子を食べたくなったら、ガムを噛む」と事前に決めておくといいかもしれませんね。
まとめ
■目標は具体的にする
■if-thenプランニング
■やめるときは一気にやめる
本書の「はじめに」でハイディ・グラント・ハルバーソンさんも「最も大切なのは、本書で得る知識を、実際の行動に落とし込むこと」と述べています。
今回紹介した3つはどれも簡単に行動しやすいものだと思います。これらを参考にしてどんな目標を立てますか?どんなif-thenプランニングを作りますか?何をやめますか?それとも、本書を読んで残りの内容についてサクッと学びますか?