学生でも社会人でも「勉強時間は短く、効果は最大に」したいですよね?
その方法が「進化する勉強法」には書かれています。
著者は心理学の教授であり、科学的な根拠に基づいて書かれているので内容の信頼度も十分です!
参考になる部分が多かったのですが、特に最強な勉強法だと思った「分散学習」と「テスト効果」についてご紹介します。
こんな人におすすめの本
少ない勉強時間でたくさん覚えたい!
受験・資格試験があるから長期間忘れずに記憶できる方法を知りたい!
復習のやり方が知りたい!
このような人たちにおすすめの1冊です!!
勉強法についてはメンタリストDaiGoさんの「超効率勉強法」もおすすめです。
本の構成
第1章 勉強法の基本〈脳の特性を生かすアイディア〉
第2章 実践的な勉強法〈テクニック編〉
第3章 実践的な勉強法〈メンタル編〉
の3章から構成されています。具体的には、
第1章「IQよりも大切な自己コントロール能力」「効果的なやる気の出し方」「テスト前にやってしまうセルフハンディキャッピング」
第2章「効果的な復習のタイミング」「効果的な答え合わせの方法」「効果的な学習の順番」
第3章「興味を持たせる方法」「効果的な睡眠と休憩」「ライバルに惑わされないためには?」
などの内容が書かれています!
感想
今年読んだ本の中でもトップクラスの良書!!
実はみんなが効果があると思っている勉強法も、きちんと調べてみたら効果的がない!効果ないと思っていた勉強法が実は効果あり!みたいな内容もあって、自分が正しいと思う勉強法が必ずしも効果的ではないことが以外だった!
科学的根拠がしっかりと示されていることもよかった!
他の本でも実験や研究を紹介することはあるけど、「進化する勉強法」では紹介する度にそのページの下に出典が書かれているし、実験の結果を分かりやすい図やグラフにして視覚的にわかりやすいようにしてくれていた!
自分の直感に頼らない正しい勉強法を分かりやすいグラフなどで学べる良書だった!
2つの最強勉強法
分散学習
1つ目の最強勉強法は「分散学習」です!
「分散学習」とは勉強してすぐに復習するのではなく間を空けてから復習する勉強法です
一方で、すぐに復習する勉強法のことを「集中学習」といいます。
学生時代に「その日のうちに復習しろ~」と言われていたのは「集中学習」です。
この「集中学習」は長期的にはほとんど記憶が定着されないことが分かっています。
「集中学習」した人と何も復習しなかった人に3週間後にテストを受けてもらうと成績はほとんど変わらなかったのです。
せっかく復習しても、長期的には何も復習しなかった人と同じくらいの成績になってしまうのです。
これを解決するのが「分散学習」です!
意識的に勉強してから復習までの間を空けることで、長期的に記憶に残すことができます。
基本的に「分散学習」のほうがメリットが大きいのですが、「集中学習」が効果的な場合と「分散学習」の効果がなくなる場合があるので注意が必要です。
「集中学習」が効果的な場合は、「十分に理解していない、しっかり覚えていないな」と感じたときです。このように感じたときには、すぐに復習する「集中学習」が効果的です。
「分散学習」は「分散学習をする」と自分で選択したときのみ効果的です。つまり、教師や親に強制されて分散学習したときには、効果がなくなってしまうそうです。
テスト効果
2つ目の最強勉強法が「テスト効果」です。
最近の研究ではテストを受けるだけで学力があがることがわかっています。
小テストを受けた人は小テストを受けなかった人よりも3倍近くも成績が良くなるそうです。
しかも、答え合わせをしなくても3倍です!答え合わせをすればもちろんもっとよくなります。
教科書や参考書を繰り返し読むよりも問題をたくさん解くことで効率的に勉強できます。
私が、実際に使っているやり方は、本を読むときに数ページ読んだら本を閉じ何が書いてあったか思いだして口に出す(テスト)。1章読み終わったら目次を見て、どんなことが書いてあったかテストするです。
このやり方に合わせて、寝る前や数日後に目次を見て再テストすることで分散学習の効果も得ることができます。
まとめ
復習のタイミング、単語の覚え方、答え合わせの方法、テストの効果など実践しやすく最強な勉強法がたくさん紹介されている良書でした!
高校生のときにこの本を読みたかった!!笑
でも、本書の第1章でも書かれていますが、大人になっても脳は成長します。
まだ遅くありません!今から実践しましょう!
このブログも本を読み終わってすぐではなく、数日後に書いています笑