【書評】世界最高の学級経営|成果を挙げる教師に必要な要素は3つ

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世界最高の学級経営」を読み終えました。

学級経営だけでなく、授業教師のあり方などの知識も盛りだくさんの良書でした。

世界最高の学級経営の内容や感想を簡単に紹介します。

こんな人におすすめ

世界最高の学級経営はこんな人にオススメの本です。

  • 教育関係者
  • 将来先生になりたい人
  • 教育に関心がある人

感想

内容が盛りだくさんで大満足の一冊でした。

本書は447ページもあり、しかも無駄な内容がなかったです。

少数の教師の経験談ではなく、50個のエビデンスに基づいた内容なので信頼性も高めです。

本書の内容を実践したいなと思いました。

内容

  • 本書の構成
  • 前向きな期待を叶える5つのポイント
  • 自己紹介で話すべきこと(学級経営)
  • 授業を極める

上記の4つの内容に分けて、世界最高の学級経営の内容を紹介します。

本書の構成を紹介した後に、特に参考になった内容を3つ紹介します。

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本書の構成

CHAPTER1 基本的な理解「教師」

CHAPTER2 第一の特徴「前向きな期待」

CHAPTER3 第二の特徴「学級経営」

CHAPTER4 第三の特徴「授業を極める」

CHAPTER5 未来に向けて「教師の道を究める」

世界最高の学級経営は上の5つの章から構成されています。

成果を挙げる教師の3つの特徴がCHAPTER2~4で詳しく解説されています。

この3つの章が本書の中心になります。

前向きな期待を叶える5つのポイント

成果を挙げる教師の1つ目の特徴は、

子どもの成功に対して前向きな期待を持っている

ことだそうです。

ピグマリオン効果ですね。

前向きな期待を叶える5つのポイントを下にまとめます。

  • 名前で呼ぶ
  • ~してもらえる?お願いします。
  • ありがとう
  • 笑顔
  • 愛情

この中でも1つ目の「名前で呼ぶ」がとても重要だと感じました。

D・カーネギーさんの人を動かすでもルーズベルト大統領などを例にして以下のように記されていました。

人に好かれる原則③

名前は、当人にとって、最も快い、最も大切な響きを持つ言葉であることを忘れない。

「名前を呼ぶ」は他のポイントと組み合わせることもできるので、特に意識したいなと思いました。

自己紹介で話すべきこと(学級経営)

成果を挙げる教師の2つ目の特徴は、

学級経営が素晴らしい

ことだそうです。

学級経営に関する様々な知識が紹介されていますが、その中でも「自己紹介」が特に参考になった内容でした。

あなたなら新年度の初めにどのような自己紹介をしますか?

自己紹介で話すべきことは2つあるそうです。

  • 自分がどういう人であるか
  • 子どもたちに何を期待しているか

自分のことを紹介するのは当たり前ですが、何を期待しているか伝えることは意外な内容でした。

学級担任は学級経営をする経営者です。

会社のように経営計画を立てて、それを生徒にプレゼンしなければなりません

新年度が始まる前にパワポなどでまとめようと思いました。

学級経営のCHAPTERでは他にも「教室全体の準備」「子どもたちの座席について」などの内容も紹介されています。

授業を極める

成果を挙げる教師の3つ目の特徴は、

子供の学びと熟達のために授業を行うことを心得ている

ことだそうです。

特に参考になった内容を4つまとめます。

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ベル課題

ベル課題とは、授業が始まったらすぐに取り掛かる課題のことです。

チャイムが鳴ったら行う課題という意味でベル課題と名付けられているのだと思います。

授業の最初が重要なことは多くの人が多くの人が納得して頂けると思います。

その時間に、出欠確認をしたり、前回はどこまでやったっけ?などと聞く教師は成果を挙げられない教師であると本書ではされています。

出欠確認は生徒がベル課題に集中している間に行うものとされています。

ベル課題は本書で繰り返し説明されていたので、重要なテーマであると感じました。

どのような課題がいいのかどれくらいの時間行うのかなど、詳しく知りたい方は世界最高の学級経営でチェックしてみてください。

グループ活動

グループ活動が取り入れられてる授業は多くあると思います。

教育テストサービスの研究によると、実践的なグループ活動を行っている子どもの成績は、そうでない子どもたちより数学で70%、科学で40%も成績が上回ることが分かっているそうです。

グループ分けでは説明が重要になります。

どうして分かれるのか?どのように分かれるのか?をはっきりと説明する必要があります。

1グループの人数や、グループ活動の時間なども説明しましょう。

「新しいアイデアに対する理解が深まるからグループ活動をしましょう」などのように目的をきちんと伝えていきたいです。

テスト

テストをどのように作っていますか?

本書では、テストは各授業の目標と連動するとよいとされています。

テストの目的は成績を付けることではなく、学力を定着させることです。

そのため、授業の目標を達成できたのかが分かるテストや復習の手助けとなるようなテストを作ることが重要になります。

テストに関する考え方は麹町中工藤校長の「学校の「当たり前」をやめた」の考え方に似ているなと感じました。

成績

成績を付ける際の評価基準を事前に説明しておくことが重要であるとされています。

評価基準が分かっていると安心感が生まれたり、学びの促進に繋がったりします

評価基準の構成要素は次の3つです。

  • 基準
  • ポイント
  • 予期される結果

ルーブリックをイメージして頂ければわかりやすいと思います。

生徒が納得できる成績を付けるために、評価基準の明確化やそれを事前に伝えることは重要であると感じました。

学期前にきちんと準備しておくことが重要ですね。

まとめ

  • 前向きな期待を叶える5つのポイント
  • 自己紹介で話すべきこと(学級経営)
  • 授業を極める

今回は世界最高の学級経営の中から、特に参考になった上記の内容を簡単にまとめました。

学級経営から授業まで、成果を挙げる教師になるためのノウハウが詰め込まれた一冊でした。

何か困ったことがあったら読み返す、辞書のようなとても役に立つ良書でした。

Reference
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